はじめに
最近、日本の未来についてちょっとネガティブな話を耳にすることが多くないですか?「失われた30年」なんて言葉もよく聞きますし、人口が減っていく中で経済成長なんて無理だよ、なんて声もありますよね。でも、このサイトに出会って、僕の考えは180度変わりました。私たちの足元には、まだ世界に知られていないだけで、とんでもない技術力やユニークなサービスを持った中小型企業がゴロゴロ眠っている。そう、まるで宝の地図みたいに。そうした会社を応援する気持ちで投資することが、結果的に自分たちの未来を豊かにすることに繋がるという考え方、非常に素敵だなと考えられるんです。経済ニュースのヘッドラインだけを追っていると見失いがちですけど、ミクロな視点で見れば、日本にはまだまだワクワクしますうな可能性が満ち溢れているのです。 さて、そんな「宝の会社」をどうやって見つけ出すか、というのが一番のテーマです。このサイトでも様々な分析手法が紹介されていますが、最近「これだ!」と思って夢中になっているのが、決算短信の読み込みです。特に、まだアナリストレポートなども少ない中小型株の場合、会社が自ら発信する一次情報である決算短信は、まさに宝の地図そのもの。ただ、最初は数字の羅列にしか見えなくて、どこから手をつけていいか分かりませんでした。でも、あるとき先輩に「短信はストーリーとして読め」と教わってから、見え方がガラリと変わったんです。 特に注目しているのは、財務諸表の前のページにある「1. 経営成績等の概況」の中の「(1) 当期の経営成績の概況」と、その後の「(2) 当期の財政状態の概況」や「3. 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」あたりです。ここには、数字の背景にある物語が詰まっていますから。 例えば、「(1) 当期の経営成績の概況」の部分。ここでは売上や利益が前年と比べてどうだったかが文章で説明されています。ここで見るべきは、「なぜ」その数字になったのかという理由の部分です。「主力の〇〇事業において、半導体市場の需要拡大を背景に受注が好調に推移し…」といった記述があったら、すかさず「半導体市場のどの分野が伸びているのだろう?」と深掘りしてみる。もし、それが最先端のEUV(極端紫外線)関連の部品だったりしたら、これは長期的なトレンドに乗っている可能性が高いぞ、と仮説が立てられますよね。逆に「一過性の特需により…」と書かれていれば、来期以降のハードルは高いかもしれない、と冷静に見ることもできます。大事なのは、数字の増減に一喜一憂するんじゃなくて、その会社がどんな事業環境の中で、どういう戦略で結果を出した(あるいは出せなかった)のか、その因果関係を読み解こうとすること。まるで推理小説の謎を解くみたいで、これが本当に面白いのです。 そしてもう一つ、「経営者の人柄が透けて見える」と思って注目しているのが、「3. 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」です。ここでは、会社が自分たちの置かれている状況をどう認識し、将来に向けてどんな手を打とうとしているのか、そしてどんなリスクを想定しているかが書かれています。たまに、当たり障りのない美辞麗句しか並んでいない会社もありますが、本当に誠実な会社は、自社の弱みや直面している課題を正直に、そして具体的に書いていることが多い気がします。「〇〇技術への対応の遅れが課題」「特定の大口顧客への依存度が高いリスク」といった記述があれば、それを克服するためにどんな策を講じているのかまで読み込む。課題をきちんと認識できている経営者の方が、信頼できるなと考えられるんです。もちろん、このサイトで紹介されているスクリーニング機能で有望な会社を絞り込んでから、こうして一次情報をじっくり読み込むのが効率的ですけどね。数字と文章、両方から会社の姿を立体的に浮かび上がらせる。この作業こそ、未来のテンバガーを見つけるための、地道だけど一番確実な一歩なんじゃないかなって、確信しています。