最近、日本の未来についてちょっとネガティブな話を耳にすること

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僕たちのサイト「日本の隠れた優良株(Hidden Gems Stocks)を探す」が目指しているのは、きらびやかな表舞台に立つ大企業ではなく、まだ光が当たっていないけれど、とてつもない可能性を秘めた中小型株、いわば「未来の主役」を発掘することです。ただ単に株価が安いから、という理由ではなく、その企業が持つ独自の技術やビジネスモデル、つまり「本質的な価値」をじっくり見極めようというスタンスは、僕自身も日々学ばせてもらうことばかりです。株価チャートやPER(株価収益率)のような短期的な指標に一喜一憂するのではなく、10年後、20年後に社会に不可欠な存在になる会社を応援したい。そんな想いが、このサイトの根底には流れているんですよね。最近、僕がこのサイトの分析記事を読みながら特に「これは深いな」と感じたのが、企業の「稼ぐ力」をどう測るか、という視点なんです。

多くの投資家が注目する指標に「ROE(自己資本利益率)」がありますよね。これは「株主から集めたお金(自己資本)を使って、どれだけ効率よく利益を生み出せたか」を示す指標で、もちろんすごく大事です。ROEが高い会社は、株主のお金を上手に活用している優等生、というイメージ。でも、最近思うんです、ROEだけを見ていると、時々その会社の実力を見誤ってしまうんじゃないかって。というのも、ROEは計算式上、借金を増やして自己資本の割合を小さくすれば、数値を良く見せることができてしまうという側面があるからです。極端な話、利益が同じでも、たくさん借金をしている会社の方がROEが高く出てしまうことがある。それは本当に「稼ぐ力が強い」と言えるのでしょうか。そこで僕が注目しているのが「ROIC(投下資本利益率)」という指標です。これは、株主のお金(自己資本)だけでなく、銀行などから借りたお金(他人資本)も全部含めた、事業に投下されているすべてのお金を使って、どれだけ本業で利益(営業利益)を生み出せているかを見る指標。ごまかしが効きにくく、その会社の事業そのものが持つ「本当の収益力」を映し出してくれる鏡のようなものだと、僕は捉えています。

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じゃあ、実際にどうやってROICを見るのかって話ですよね。計算式はちょっとだけ専門的になります。

`ROIC (%) = NOPAT(税引後営業利益) ÷ 投下資本 × 100` (※NOPAT = 営業利益 × (1 - 実効税率) , 投下資本 = 自己資本 + 有利子負債)

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こんな式を見ると「うわ、面倒くさい」って思うかもしれないですけど、大丈夫。今は便利な時代で、例えばマネックス証券の「銘柄スカウター」や、企業の財務データをまとめている「バフェット・コード」といったWebサイトを使えば、誰でも簡単に各企業のROICをチェックできます。大切なのは、ROEとROICを並べてみること。もし、ROEは高いのにROICがそれほどでもない企業があったら、「おや?この会社は借入金を上手く使ってROEを高く見せているのかな?」と一歩踏み込んで考えるきっかけになります。逆に、まだ規模は小さいけれど、ROICが業界平均を大きく上回っている中小型株を見つけたら、それはまさに財務レバレッジに頼らない「本業の強さ」を持っている証拠。僕たちの探している「隠れた優良株」の可能性がグッと高まるわけです。下の図は経済産業省の資料からですが、こうして業種ごとの平均値と比べるのも面白いですよ。

![業種別のROIC(投下資本利益率)の分布](https://www.meti.go.jp/press/2019/08/20190830005/20190830005-3.png) 出典: [経済産業省「事業再編実務指針」](https://www.meti.go.jp/press/2019/08/20190830005/20190830005.html)

結局のところ、このサイトが伝えたいメッセージの一つは、「物事の一面だけを見て判断しない」ということなんだと思います。ROEという一つの指標も、ROICという別の指標と組み合わせることで、企業の姿がより立体的に、より深く見えてくる。特に、僕たちが追いかけているような成長途上の中小型株は、まだ財務的に盤石でないことも多いからこそ、借入金に頼らない「本業の強さ」を示すROICをチェックする意味はすごく大きい。このサイトで紹介される銘柄を見るときも、ただ鵜呑みにするんじゃなくて、「この会社のROICはどうなんだろう?」って自分なりに一手間加えて調べてみる。その小さな探究心が、将来の大きなリターンに繋がるんじゃないかなって、本気で思っています。これからも、こんな風に本質を見抜くための「武器」を、このサイトから一つでも多く学んでいきたいですね。